理岳会より顧問の西川さん、太田さん、宮崎さん、村岡さん、現役の渡邉君、近藤さん、酒井大輔君、國廣君、東城君、の9人が山小屋に先着。
8/24(土)晴
中村久志さん、原田さんは8時前に、早朝浜松を発った水嶋が8:00山小屋に到着。草刈の準備は整っている。久志さんが持参したバッテリー式の草刈機は早くも始動、急いで着替え草刈に加わる。現役が5名も参加してくれたので作業が捗る。 西川顧問指導の下、半分切ったままになっていた白樺が根元から切り倒され即座に解体される。焚火の燃料が大量にできた。8:25水源清掃の有志が募集され水嶋も久々に水源に行くことにする。宮崎君に先導され現役の國廣君、東城君と4人で岡崎の小屋の裏から水源に向かう。来年撤収する岡崎の小屋は早くもテラスが解体されていた。水源への道は良く整備されている。8:45水源到着。久しぶりに来てみると水抜き管の栓がボルトで固定されている。工具を持参しなかったので水を貯めたまま作業開始。取水口のネットも針金でがっちり固定されていたのではずさないことにする。OB2人の圧力下、現役の2人は率先してヴェーダーを着用し冷たい水に入ってくれた。砂・泥を掻き出し1時間ほどで作業終了、山小屋へ戻る。ところがバルブを開にしても水がチョロチョロしか流れない。パイプに泥が詰まったかと不安になる。バルブの開閉を繰り返すが改善しない。水嶋、宮崎さん、群馬から到着したばかりの堤さんの3人が再び水源に向かう。水嶋が取水口の泥と枯葉を除去すると勢い良く水が吸い込まれ始めた。水の吸い込みを確認しなかった水嶋の単純ミスであった。水源掃除のときは最後に取水口の吸い込みを確認しましょう。水源掃除をしたときは立教もやっていることを武蔵の関口さんに信用されるように証拠写真も撮影しましょう。水源ではソフトバンクの携帯が通話可能です。水源組みと山小屋にソフトバンクの携帯があると便利です。太田さん、携帯電話を提供していただきありがとうございました。再び小屋へ戻ると水は勢い良く流れており一安心。小屋周りの草刈も終了し広々としている。シーツ洗濯以外はほぼ作業終了。西川顧問は焚火の準備に取り掛かり、現役に指示して白樺の丸太を組み上げている。昼前早くも点火、焚火は2日間燃やし続けられることになった。
昼は13名が車に分乗し大町へ向かう、久志さんはセイユーのコインランドリーでシーツの洗濯当番をしてくれた。俵屋と昭和軒に分かれて昼食、薬師の湯で合流した。旧館で温めのお湯で堤君の熱いダム談義を聞いていたら長湯になってしまった。入浴後、買出し班はコケリウム用のガラス容器などを買うために大町駅西のダイソーへ、コインランドリー班は乾燥機からシーツを回収し山小屋へ向かう。慣れないスーパーデリシアで食材を購入したが売り場の配置が分からずまごまごした。シーツ班は山小屋で布団乾燥を夜遅くまでやってくれた。ありがとうございました。
夕食は現役の渡辺君指導の下、あご出汁鍋、おつまみにナムル、焼きなすの冷製仕立てが食卓に並んだ。シェフ水嶋も引退して良さそうだ。今回の幹事堤君は翌日も仕事がありお酒も飲まず群馬へとんぼ返り。お疲れ様でした。ビールに始まり久志さんの持参したワイン、ウィスキーとおいしいお酒に話も弾む。焚火の周りでは恒例の花火が始まる。ロケット花火はちゃんと手から離して飛ばしましょう。焚火は日付が変わるまで続いた。
8/25(日) 晴
早朝、宮崎さんは原田師匠の指導の下、テンカラ釣初体験。残念ながら朝食に岩魚が並ぶことはなかった。朝食は前夜の残りの鍋で雑炊、鍋キューブ白湯鶏だしの残りで中華風かき玉うどん、ウインナーとスクランブルエッグを水嶋が用意する。後片づけは現役がテキパキとしてくれるので助かる。小屋の片づけを済ませゴミを焚火で燃やし作業終了。10:30宮崎さんが自社製品オリンパスのコンパクトカメラでスマホによる遠隔操作を行い集合写真を撮影し山小屋修理は無事終了した。
久志さんは八ヶ岳の別荘へ、原田さんは仕事のメールが来ていないことを祈りつつ日向山へ、太田君は駒ヶ根へ、宮崎さん、村岡さん、現役5人は東京へ帰っていった。山小屋には西川さんと水嶋の2人が残る。
昼食は原田さん行きつけのkuni’sカントリーキッチンに出かける。西川さんはハンバーグ、水嶋はポークステーキをいただく。西川さんの食欲には驚く。代金は西川さんが出してくださった。ごちそうさまでした。上原の湯で入浴、セイユーで買出し、山小屋へ戻る。夕食はナスと豚肉の炒め物、冷奴、冷蔵庫の残り物をいただく。鍋で購入した米久肉団子の甘酢だれでナスを味付けしてみたら意外においしかった。新婚旅行のヨーロッパ旅行など西川さんの海外旅行武勇伝を伺う。夜はのんびり読書、西川さんは焚火を楽しむ。
8/26(月) 晴
5:00起床、6:00山小屋発。津へ戻る西川さんを大町駅に送り、水嶋は一ノ沢へ向かう。早起きに付き合せてしまい申し訳ありません。後立山は良く晴れて鹿島槍がきれいだったが、常念山脈には雲がかかっている。雨の心配はなさそうなので予定通り常念岳へ向かう。
登山口から20分ほど下の駐車場に車を停め歩きはじめる。登山口で届を提出し登山道に入る。37年ぶりの一ノ沢はルートに全く覚えがなく新鮮だった。沢沿いの道は風が気持ちよく、道も良く整備されている。時折覗く晴れ間に期待しつつ常念乗越に向かうが、沢を詰めるに従いガスの中に入ってしまった。乗越まで4本はかかると思っていたが長めの3本で登りきり、山頂には12時過ぎに立つことができた。ガスのため展望は楽しめなかったが、乗越から登り始めると間もなくライチョウの親子に出会った。雛は成鳥と同じくらいの大きさになっており、砂浴びを楽しんでいた。母鳥は少し離れて見守っている。頂上直下でもライチョウのオスが砂浴びをしていた。登山道は格好の砂浴び場のようだ。時折ガスが流れ、大天井への稜線、穂高が見えた。脚力の低下を心配したが脚がつることもなく無事山頂に立てた。標高差は山小屋から鹿島槍と大差ないが赤岩尾根よりずいぶん楽なルートだった。まだまだ日帰り山行を楽しめそうだ。下りはのんびり歩き、長めの3本で駐車場に戻れた。
一ノ沢駐車場7:20 → 7:38登山口7:45 → 8:45 1700m付近8:54 → 9:53 2000m付近10:00 → 11:00常念乗越11:10 → 12:13常念岳山頂12:26 → 13:41最終水場13:48 → 15:02大滝ベンチ15:11 → (15:56登山口) → 一ノ沢駐車場16:13
上原の湯で汗を流し、セイユーで買出し、山小屋へ戻る。一人の山小屋でのんびり読書を楽しむ。
8/27(火) 晴~曇
5:00起床、8:20山小屋発。真直ぐ浜松へ帰る。冷蔵庫に食材が意外に残っており片付けに手間取る。食べられるものはなるべく食べたが食品ロスがどうしても出てしまう。買出しを工夫したい。
体力は低下するばかりだが、定年退職で来年は時間に余裕ができるので、山小屋を利用してもっと山行に出かけたい。山小屋修理に参加することで現役の皆さんにも山小屋に愛着を持ってもらいたい。次は現役の諸君と山でお会いできる日を楽しみにしている。
水嶋一郎
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晴れ間の見えた朝の一ノ沢
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砂浴びを楽しむライチョウの雛たち |
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ガスの切れ間の常念岳山頂 |
https://photos.app.goo.gl/mjiZbGsQFsTekmDm8