説目

立教大学理学部山の会OB会のHPです。
会員・現役の皆様への連絡事項を更新します。
管理人:理岳会編集担当
お問い合わせ... rigakukai@gmail.com



2019年12月29日日曜日

2019 冬山親睦山行

12/28(土) 赤岳冬山親睦山行が行われました。

参加者
◾️山行
 原田、江藤、古谷、村岡、宮崎、
 (現役;渡邉)
◾️小屋待機
 堤岳彦、中村久志、(現役;近藤、酒井優輔


12/28(土)
原田さんと村岡の車に分乗してまだ暗い5時45分頃に中村邸を出発した。メンバーは、現役は渡邉のみ、OBは原田さん・古谷潤・宮崎・村岡そして江藤である。堤さんは小屋には辿り着いたものの、長時間勤務に加えて運転してきたこともあり、今回の山行は諦めるとのことであった。道中はすれ違いに苦労することなく6時30分頃に美濃戸に到着、明けはじめた空の下で荷を背負い行動を開始した。
天候は雲量ほぼ0の快晴、私と古谷潤が揃えば歩く高気圧などとまことしやかに言われているが、この日の天気図では見事高気圧が日本の上に居座っていたのであった。一週間前に降雪したようだが流石はメジャーなルート、道中には終始トレースがついており、楽に足を進めることができた。これといった難所はなく9時半頃に行者小屋に到着。朝日に照らされる稜線を見上げると、岩肌とのミックス気味ではあるもののしっかり雪がついているのが見える。同時に、立ち止まると刺してくる寒さを覚える。いよいよここからが本格的な雪山である。上で装着するのは困難であるとの判断の元、ここでアイゼンを締めた。
軽食をとりつつ装具を確認し、10時15分頃出発。現役にペースを合わせていただきつつ、森林限界へと一気に近づいた。赤岳展望荘が近づいてくるにつれて展望はひらけ、近くは諏訪湖、遠くは北アルプスが明瞭に見えた。
稜線に出ると、今まで遮られていた風が牙を剥く。立ち止まると容赦なく体温を奪う。休憩もそこそこに山頂へと向かう。夏に散々見た赤岳であったが、白くそびえたつ姿はいつもより壮大に見えた。
ブランクのある身にはヒマラヤのようにも感じられたが、14時ごろ、何とか山頂にたどり着く。山頂の標柱や社にはエビの尻尾が張り付き、環境の厳しさを物語っている。諏訪大社を四方に抱える諏訪湖をバックに下山の無事を祈ると、下山を開始した。
年末の爆弾低気圧を目前に控え目にしか降っていない雪は、夏道の階段を完全には覆っていなかった。アイゼンを引っ掛けて滑落しないよう気を付けつつ下山する。16時頃行者小屋に着くと、稜線は赤く染まっていた。登りに時間を使ったため、これからの道はあっという間に暗くなる。ヘッドライトの光の下で細心の注意を払いつつ進む。少し時間は巻いて、18時15分頃美濃戸まで帰ってきた。
美濃戸口で原田さんと分かれると、残りのメンバーで温泉へ赴き、疲れをお湯に融かした。行動時間にして十数時間、非常に長い一日がこうして終わった。
登っている最中、しんどいと思う時がある。来るべきではなかったと後悔する時もある。しかしそのような中、皆が何度も振り返っては口々に「これの為に登っているんだ」などと呟いた。同じ景色を見ても、自分の足で来なければただの綺麗な景色で終わっていたであろう。人が山に登る理由の一つだ。まだ冬山に挑戦できないでいる現役の方、山への門戸は開かれている。是非、新しい景色を見にいらしてください。きっと写真とは違って見えるはずです。

5:45 BC発 =(車)=> 美濃戸 6:50 —> 9:30 行者小屋 10:15 --(地蔵尾根)--> 13:00 赤岳天望荘 —> 14:30 赤岳 --(文三郎道)--> 16:05 行者小屋 16:30 —> 18:30 美濃戸

江藤 記

12/27~28
1年振りに赤岳リベンジができると楽しみにしていたが、想定外のトラブルで業務終了が22時近くになってしまった。この時間から群馬を出発しても蓼科着は早くて深夜2時頃になってしまう。4時起床で行動する事を鑑みると睡眠時間が短すぎ、とてもではないが長時間の行程をこなせる自信はなかった。そういった訳で山行への参加を諦め、小屋待機組に混ぜてもらう事に決めた。関越道駒寄PAにて中村さんに先の事柄を電話し、一路小屋を目指して出発した。中部横断道佐久南ICで高速を降り、国道142~152を通り白樺湖を経由して蓼科入りした。大門峠付近ではかなりの降雪だったため、山行ルートは大丈夫であろうかと少し心配になった。予想通り2時前に小屋に到着。寝静まっていたのでそっとテーブルの横にシュラフを敷き、4時になるのを待った。うとうとしていると4時をまわっており、山行メンバーが銘々起きてきた。5時過ぎに酒井君も起きてきたので、一緒にお見送りをした。その後、小屋組は2度寝する事にした。
9時過ぎに起床し、遅めの朝食を摂った。食後は酒井君、近藤さんと3人で薪の運搬を行い、11時前頃に諏訪市街へお使いに出かけた。先ずは中村さんおすすめの「新鶴」もち饅頭を購入すべく最寄りの諏訪大社春宮に向かった。ところが春宮の駐車場がなかなか見つからず、急坂の市街地に迷い混んでしまった。車内でわいわいしながらルートを調べ、Uターンする事3回、やっと駐車場に到着した。春宮にお参りし、新鶴に向かおうと地図を見てみると、どうやら店舗は秋宮に隣接しているようだ。さんざん車で迷ったので、秋宮まではのんびり歩いて向かう事に決めた。道中、旧中山道の宿場町を通ったが、当時の面影が残る趣深い町並みを堪能した。30分程歩くとお目当ての新鶴に到着。無事にもち饅頭を購入し、せっかくなので秋宮もお参りした。時刻は13時をまわっており、秋宮門前の「山猫亭」で遅めの昼食。信州蕎麦に舌鼓を打つ。再び宿場町を通って春宮駐車場まで戻り、次なる目的地であるオギノ茅野ショッピングセンターへ向かう。夕食の鍋用食材とシングルモルト駒ヶ岳を購入。お使いが全て終了したので縄文の湯へと車を走らす。エコーラインを走行中、遠く八ヶ岳を眺望する。青空と雪のコントラストが美しい。きっと無事に登頂できたに違いないと感じた。ゆっくりと温泉を満喫し、出発の準備をしていると丁度入れ違いでスキーヤーの集団とすれ違った。混雑前のタイミングでよかった。
16時過ぎに小屋に戻り、暫くは各々好きな事をして過ごした。19時頃から夕食の準備を開始し、登山組の帰りを待った。20時半頃に全員登頂を完遂して戻ってきた。21時過ぎから定番のモツ鍋を囲んで宴会。楽しい一時であったが、流石に登山隊には疲労の色が見え隠れしており、いつもより早めのお開きとなった。

堤 記

12/29(日)
前日下山後に大町の日向山に戻った原田さん以外の9名は遅めの朝食後、片付け・凍結防止の水抜きを行い10:30には小屋を後にし、車3台で茅野駅へ。江藤、中村は特急あずさに乗り東京方面へ、現役の近藤、酒井も東京方面であるが普通列車を利用。渡邉は多治見の実家へ。明日、仕事のある堤は車で群馬の自宅へ。宮崎、村岡、古谷の3名は車2台で大町の山小屋へと向かう。

皆様、お疲れ様でした。


写真アルバムはこちら↓

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

八ヶ岳登山楽しく拝見、元気を貰えました。
飯沼敏男