説目

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2025年10月26日日曜日

山小屋へ行ってきました - 水嶋会員

1987年数学科卒 水嶋一郎

10/22(水)曇一時雨 岩殿山ハイキング
 早朝浜松を発ち筑北村岩殿山1007㍍へ登りました。長野道を筑北smartICで下りR403を少し北上、県55へ入るとすぐに岩殿寺入り口に到着します。
 岩殿寺横の広い駐車場に駐車してハイキング開始、登山口から沢沿いの雑草の茂った林道を30分ほど登ると山道に入ります。踏み跡不明瞭で倒木もルートファインディングが必要なルートです。九頭竜社の大岩の下で大きな落石を迂回するとき北西に上る沢に誤って入りました。ヤマップで確認すると大岩でルートが北に折れていました。国土地理院の地図には道が記載されておらずヤマップ役立ちました。三社権現まで岩混じりの急登です。雷神社、学式行者五輪塔を過ぎ傾斜が落ち北西に進むと三社権現分岐です。3分ほどで三社権現に着きます。社を覆う大岩には右側の割れ目から登ります。ロープがありますが割れ目が狭くザックが引っかり大変でした。高曇りで視界は良好です。後立山連峰がよく見えました。分岐にから岩殿山山頂へ向かいます。岩混じりの痩せ尾根は眺望がよく、天狗岩からの眺望は見事でした。小さなアップダウンが連続し、踏み跡も多くここでもルートファインディングが必要です。880㍍のコルまで下り別所ルートと合流します。樹林の急登を登り返し、高度感のある大岩を巻くと山頂に到着です。赤松の林に囲まれた山頂からの展望はほとんどありません。「松茸山入山禁止」のテープに囲まれ少々興ざめです。急登を慎重に下りコルから別所登山口へ向かいます。尾根を少しトラバースすると広い尾根道に出ます。よく踏まれた気持ちのいい尾根道です。馬頭観音、岩殿山遙拝所を過ぎ、尾根をトラバース気味に下ります。集落跡の廃屋、墓地を過ぎると消防詰所横の別所登山口に到着です。別所川沿いの広い舗装道路を20分ほど下ると岩殿寺に到着です。県道55号を使えば山小屋から1時間程度で岩殿寺に到着します。標高が低いので秋から初冬のハイキングにお勧めです。

岩殿寺登山口7:57→9:06五輪塔9:17→9:30三者権現大岩9:38→10:22岩殿山山頂10:46→11:47標高730m付近11:53→岩殿寺登山口12:27

 ツルヤ池田店でみやげ等を買うために県55を戻りR403でR19へ向かいます。400番台の国道とは思えない快適な道でした。R19を塔ノ原で右折し県51を北上しツルヤに寄って大町に向かいます。14時にぎりぎり間に合い俵屋で昼食をとりました。
 15:42山小屋着、室温8℃です。ありがたいことに水が出ています。水流は少ないですが水槽は満タンでオーバーフローしています。浜松から運んだ水を使わずにすみました。水道の立上げ前に水抜き確認でポンプをひっくり返すとドングリが一粒出てきました。手順通りポンプをセットして電源を入れると8月以来久々に勢いよく水が出ました。しかししばらくすると水が止まりました。中間のジョインを外すとドングリの破片が詰まっています。破片を除去し電源を入れるとしばらくは水が出ますが止まってしまいます。ポンプ本体のジョインを外すとホースの口にドングリがはまっています。再度ポンプをセットし電源を入れると最初だけ水が出て止まります。またドングリです。ネズミどんだけ働き者なんだよ。再再度セットし直しようやく止まることなく水が出るようになりました。ただ、ドングリの破片がどこかに詰まっているのか水流が弱くなってしまいました。この日は原因を明らかにできませんでした。とりあえず水問題が解決したので浜松から持参した槇の枝で“焚き火(ミニ)”をしました。夕食のデザートは焼き芋アイスです。夕方室温10℃を切ったのでストーブを使用しました。
左:三社権現社
右:大岩より岩殿山山頂を望む

10/23(木)快晴 大渚山ハイキング・鎌池散策
 快晴で放射冷却のため気温は2℃まで下がりました。朝、時間に余裕があったので灯油タンクストレーナーOリングの交換をしてみました。内径は合っているのですが厚みが合わず内側カップ上部のOリングが密着せず液漏れが激しいので交換は断念しました。
 6:55山小屋発、素晴らしい天気です。鹿島槍スキー場を越えR148を小谷温泉へ向かいます。行程を半分ほど進んだところで山小屋にザックを忘れたことに気づきました。Oリング交換失敗で慌てていたようです。あり得ない大失態です。コースが短く初心者向けなのでそのまま湯峠へ向かいます。8:08湯峠着、駐車場には上越ナンバーが1台停まっていました。ウエストバッグに600mlペットボトルを入れ出発します。登山口から少し登るとブナの大木が現れます。青空にブナの紅葉が映えます。1365㍍ピークを過ぎコルまで下ると東峰への急登が始まります。よく整備された道で迷うところはありません。傾斜が落ちて東峰の岸壁を右に見ながら登ると東峰への分岐に着きます。分岐から30m北東へ進むと東峰です。正面に雨飾山を望む360°の大展望です。分岐に戻りぬかるみの水平な道を300mほど西進すると大渚山山頂1566mです。避難小屋上部の展望台には脚立を伸ばした梯子で登ります。方位盤を見ながら360°の展望を楽しめます。下りは雨飾山を眺めながらのんびり歩きます。湯峠に戻ると地元の方がキノコ狩りに来ていました。ブナダケ狙いだそうです。

湯峠8:13→8:59東峰9:05→9:14山頂展望台9:21→10:15湯峠

 復路近くの鎌池に寄って散策しました。紅葉に囲まれた水のきれいな池です。30分ほどで1周できます。平日ですが駐車場はほぼ満車、小谷温泉からのハイカーも多いようです。大町に戻り昭和軒でカツ丼・なめこ汁を食べました。ザックを忘れ行動食なしだったので空腹にカツ丼が染みました。
 14:06山小屋着、今朝の失敗を反省し帰りの荷物を整理し、翌朝必要ないものは車に積み込みました。榛名山は初めてなのでカーナビもセットしました。この日もストーブを使用しました。夜中に目が覚めストーブが消えていることに気づきました。火力を絞りすぎたようです。点火すると火はついたものの今度は点火ヒーターが消えません。再度消火し、点火し直し火力を中に上げるとようやく点火ランプ点滅が終わり正常に点灯しました。ストーブまで故障したのかと大いに焦りました。
左:大渚山展望台より雨飾山を望む
右:紅葉の鎌池

10/24(金)晴れのち雨 榛名山(掃部ヶ岳・榛名富士)ハイキング
 初めての道なので早起きしました。食器を拭いて収納する際ガラスコップを落とし割ってしまい片付けに手間取り出発が少し遅れました。
 4:08山小屋発、大町から県55をR403へ向かいます。朝霧が出ています。県55は山道ですがR19まで2車線の走りやすい道です。R19を少し東進し県55に戻ると狭いトンネルが連続する1車線の細い山道になります。R403が近づくと谷が開け走りやすくなります。R403を北東に進み麻績ICで長野道に入り、更埴JCTから上信越道で松井田妙義ICへ向かいます。佐久平までは曇天でしたが碓氷峠を越えると群馬県は晴れでした。横川SAに6:38到着、「ちょっと早すぎたか」と心配したほどです。ところが高速を下りナビ通りに県道を進んでいくと、山中で林道に進むように示され5キロほど進むと「目的地付近です。案内を終了します。」と突然告げられました。ナビの目的地をチェックすると榛名湖ではなく聞いたこともない群馬県立○○森林公園となっています。昨日目的地をセットするとき何かミスをしたようです。朝慌てて出発したので登録したコースの確認を怠っていました。目的地を榛名湖にセットし直し林道をUターンして県道に戻ります。幸い進んできた県道を北東に進み地蔵峠を越えると榛名神社へ登る道に出ることができました。急勾配の道を上り8:02広々とした高崎市営榛名湖駐車場(無料)に着きました。予定より少し遅れましたが早朝山小屋をたったのが幸いしました。
 駐車場から掃部ヶ岳へ向かいます。15分ほど湖畔を北上すると登山口です。笹の茂った広い谷を登ると硯岩分岐です。急登を5分ほど登ると硯岩1251㍍に着きます。東面が切り立った岸壁になっており見晴らし最高です。榛名富士の展望ポイントです。分岐に戻り緩やかな尾根を5分ほど進むと丸太の階段の続く急な登りになります。急登を進むと駐車場からの登山道を合流します。上部のなだらかな尾根を進むと掃部ヶ岳山頂1449㍍に着きます。南西から南東方向は視界が開けていますが残念ながら上州の山には雲がかかっていました。復路は分岐から駐車場への急な道を下ります。1カ所ロープを張った小さな岩場があります。滑りやすい急な道を下るとなだらかな尾根に出ます。駐車場が近づくとまた急な下りとなり公園の裏の登山口に着きます。

市営P8:12→8:38硯岩8:43→9:15掃部ヶ岳9:26→9:58市営P

 市営駐車場から榛名湖南岸をビジターセンターへ向かいます。5分ほどで駐車場に着きました。登山口は駐車場のすぐ北にあります。秋の遠足シーズンで小学校低学年の児童が準備体操をしています。ハイカーも多いようです。
 登山口から少し進むとトラバース気味の登りが始まります。溶岩の山ですがブナ、ミズナラなどの樹林が広がる黒土で覆われており歩きやすい道です。残念ながら展望はありません。つづら折りの緩やかな登りを進むとロープウェイ山頂駅に着きます。山頂へは広々とした階段を登ります。鳥居を潜り富士山神社に進みます。神社にはなぜか賽銭箱がありませんでした。山頂は神域になっているためか樹林が茂り展望はありません。榛名富士1390㍍三角点に触りさっさと下山します。駐車場に戻り湖畔でのんびり行動食のパンを食べました。

登山口10:12→10:53榛名富士山頂10:56→11:33登山口

 車で5分ほど北上すると榛名湖温泉に着きます。入浴料520円と格安です。茶系の濁り湯で空いていて快適でした。榛名湖湖畔道路はハイカー、遠足の児童が多かったです。
左:硯岩から榛名富士を望む
右:榛名湖東岸より掃部ヶ岳を望む

 往路でガソリンスタンドもない山中の県道を走らされたのに懲りたので、復路は高崎方面に下りJAぐんまはぐくみSSで給油しました。163円/リッターと長野県よりかなり安かったです。ナビに導かれ県道を進みようやくR18にたどり着きました。松井田妙義ICで上信越道に入り佐久小諸JCTから中部横断道終点まで進み、R141を南下しました。R141を走るのは30年ぶりでしたが高原の走りやすい道でした。須玉ICから中央道、双葉JCTから中部横断道、新清水JCTから新東名を浜松浜北ICまで走りました。高速を使いまくる贅沢なドライブでした。佐久平から双葉JCTまでは曇でしたが中部横断道からはずっと雨でした。18:20頃浜松浜北ICに着いたのに、雨の夕方という最悪の条件で渋滞に嵌まってしまい普段なら40分程で着く道のりが1時間40分もかかってしまいました。
 現役主催の親睦山行のはじめの山域が榛名山だったので、浜松からの行程を検索してみる340kmほどと意外に近く、大町からだと190kmとかなり近いことがわかりました。浜松に住んでいると群馬県は遙か彼方という印象なのですが、大町から見るとお隣が群馬県なのですね。中山道を考えれば小諸から高崎に抜けるのは自然なルートで、これまで使ってみようと思わなかったのはもったいないと思いました。群馬県の山も行動範囲内入れていいかもと思いました。

 トラブル満載の3日間でしたが、天候に恵まれ山行を楽しむことができました。来年も山小屋を起点に信州の低山を登ってみようと思います。
※岩殿山・大渚山は信濃毎日新聞社「信州山歩き地図(中信編・南信編」から選びました。

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