説目

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2009年8月17日月曜日

北アルプス赤木沢沢登 (文責 大河)

平成21年 8月10日~13日に北アルプス赤木沢(薬師岳周辺)に沢登に行ってきました。下山後は山小屋にも行き、ゆったりとしたお盆休みを過ごしました。
沢登メンバー:原田、高橋(大河の友人)、大河

◆8月10 日(東京―折立TS)
早朝に東京を出発し、折立にテントを張った。アブやら蚊やらに歓迎されつつ、のんびりと夕食の準備。途中で逍遥会のOBとも会った。夜は遠くにヨタカとフクロウの声が響いていた。

◆8月11日(折立TS―薬師峠TS)
折立を出発した。はじめの登りは急である。濡れた土の地面がぐちゃぐちゃとまとわりついた。三角点をすぎると風が涼しく、高山らしくなってきた。へとへとになりながら進んでやっとテン場に着いた。
テントを張ってからは自由時間である。暇つぶしに一人でテン場周辺を歩いた。ひんやりした風が吹き、ガスがダイナミックに流れる。高山の、澄み切った風のなかにいることは、私にとってはこの上ない幸せである。
4時から天気図とりとご飯づくり開始。夕食のメインディッシュは中華おこわである。鍋をひっくり返すのに失敗し、ご飯を地面に落とすというハプニングはあったものの、美味しくいただいた。

◆8月12日(薬師峠TS―薬師沢小屋―【黒部川 奥ノ廊下】―赤木沢出合―【赤木沢】―北ノ俣岳―薬師峠TS)
今日が本番である。幸いなことに朝は晴れていた。3時半に出発。薬師沢小屋からは沢装備に替え、黒部川を上った。
黒部側の水は透明で、ところどころ青緑に輝いている。原田さんは雨のせいで水が少し濁っていると言うが、これ以上澄んでいるという状態がどういうものか想像もつかない。
赤木沢出合いまではしんどかった。何度か腰まで浸かって徒渉するのだが、水が冷たくて足が凍りそうだ。水流に押されながら沢を横切るのは体力を消費する。そのうえ、赤木沢に入るまえに今回最大の悪場があった。なんとか落ちずに通過したが、精神的にダメージを受けた。
やっと出合につき、赤木沢を登り始めた。赤木沢は谷全体が開け、かつ東に面しているため、太陽の光が入って明るい。水は透き通って清く、温度は黒部川よりも暖かい。素晴らしい場所であった。
沢の水が枯れたあたりで、沢装備から登山装備に変えた。稜線に出るまでの草原も、お花が咲いていて気持のよい場所であった。
稜線の登山道に辿り着くとみんなで握手した。稜線の途中でお茶をわかして暖まる。休憩ばかりで帰りが遅くなったが、おしゃべりしながら楽しく過ごした。
この日は結局12時間行動となった。疲れたけど充実感のある一日であった。

◆8月13日(薬師峠TS―折立―理岳会山小屋)
起床前、断続的に雨が降る。幸いなことに撤収時にはやんでくれた。雨が降りそうなので薬師岳はカットし、折立に向かって歩き始める。下山するのが猛烈にさびしい。
下山はすれ違いが多くて大変だった。どうやらお盆休みの人々が、明日以降の好天を狙って山に入るようだ。行列をなして登ってくるので、こっちは待ちばかりでちっとも進まない。おまけに雨も降ってきてびしょぬれになった。
折立からは車で山小屋に向かい、中村さんと合流して楽しい山小屋生活を送った。14日には夕食に原田さんの釣った岩魚の塩焼きも食することができた。中村さん、高橋さん、大河は15日に、原田さんは16日に帰京した。

写真をアップしましたのでご覧ください。(左のサイドバー:山の写真)

1 件のコメント:

原田@理岳会 さんのコメント...

大河様

お疲れ様でした。

お陰様で、少なくとも赤木沢遡行だけは、天候にも恵まれて明るく楽しい沢登りを満喫できました。鹿島の小屋でも何とか岩魚を釣ることができたし。(釣れなかったら、何と言われたことやら・・・。)でも、全く濁りが入っていない黒部川は、もっともっときれいですよ。

ちなみに、「中華風おこわ」を地面にぶちまけたのは私です。御免なさい。それほど酔ってはいないはずだったのですが。