早朝浜松を発ち7時半に天城トンネルに到着、水生地(すいしょうじ)下駐車場に車を停める。伊豆半島は局地的な前線の影響で雲に覆われている。気温は9度、あまり寒くない。新天城トンネル左の登山口から天城峠に向かう。15分ほど登ると旧天城トンネル入口、立派なトイレがある。この日は先を急ぐのでトンネルはパスして真っ直ぐ天城峠へ向かう。紅葉はほぼ終わっている。急登を10分ほど登ると天城峠である。ここから伊豆山稜線歩道を歩く。道はほぼ等高線に沿っておりほとんどアップダウンがない。しばらくは稜線の北斜面を歩く。落ち葉が積もった広い道は大変歩きやすい。古峠を通過する頃から青空が時々のぞく。旧天城峠(二本杉峠)に8時過ぎに到着。杉の巨木に囲まれた静かな峠である。ここから稜線歩道は稜線南側に移る。樹間から南伊豆の海が見える。滑沢(なめざわ)峠のあたりから樹相が変化し伊豆らしい植生になる。ここから先は少しアップダウンがある。三蓋(みかさ)山への急登をあえぎながら登っていくと自衛隊の行軍訓練とすれ違った。新兵さんが大きな背嚢を背負いバズーカ砲を抱えて歩いていた。がんばってください。急登が終わるとブナの巨木群が現れる。広々とした稜線に巨木が点在し幻想的である。三蓋山(1013m)山頂はブナの原生林に囲まれている。つげ峠までゆるやかに下り猫越峠へ向かう。アセビのトンネルを抜け猫越峠を過ぎると道が湿り気を帯びてくる。猫越岳へはほんのひと登りである。猫越峠付近もブナの巨木が点在し素晴らしい景色である。猫越岳(1035m)山頂も樹林の中で展望はない。山頂から少し下ると左手に火口湖がある。樹林に囲まれた静かな湖面である。後藤山の小さな登りを過ぎると仁科峠は近い。仁科峠展望台からの眺めが素晴らしい。笹原の広い道を下り12時に仁科峠に到着した。 最終のバスに間に合いそうなのでさらに船原峠を目指す。笹原の明るい道を歩く。緩やかなアップダウンだが大きなコブを越えていくのでかなり疲れる。眺めは素晴らしい。右手に駿河湾を望みながらのんびり歩く。魂の山(933m)を過ぎるとあとは小さなアップダウンの道になる。この先は人工林の中を進み面白みがない。土肥峠・南無妙峠・吉奈峠を経て「へとへと」になって船原峠に到着した。バスの時刻が迫ってきたので峠からバス停まで走る。R136に出て空が長かった。なんとか最終バスに間に合ったと思ったら時刻表を読み間違えおり松崎行きの時刻だった。最終バスにはまだ30分も余裕があった。バスを2本乗り継ぎ5時に天城トンネルに戻った。全行程27.6kmの充実したハイキングであった。新緑の頃、また歩いてみたいコースだ。
この先伊豆山稜線歩道は船原峠から戸田峠まで続く。12月に生徒と歩く予定である。交通の便が悪いが歩くなら天城峠から仁科峠がお勧めである。ブナの巨木は一見の価値有り。
登山口7:46→8:39古峠8:45→9:52三蓋山手前10:00→10:55猫越峠11:04→11:58仁科峠12:06→13:02魂の山 13:12→14:07吉奈峠14:12→15:13大曲茶屋バス停<バス>大曲茶屋15:48→(490円)→16:00出口16:33→(750円)→16:59水生地下
貼付の写真は旧天城トンネル、三蓋山付近ブナ原生林、猫越岳火口湖、仁科峠展望台からの眺めです。
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