説目

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2019年10月21日月曜日

唐松岳へ行ってきました - 水嶋会員

予定通り10/19(土)20(日)山小屋へ行ってきました。

10/19(土) ⚫️ 天気予報で雨が降ることは確実なので移動のみ。6:40浜松発11:30大町着、昼を新装開店の俵屋で食べた。オープン当日で大混雑だった。相席させてくれた76歳同級生コンビのおじさん達の情報によると、当初2階建ての計画だったが東京オリンピック建築バブルで鉄骨が高騰し平屋に変更、いろいろトラブルもあり4月オープンの予定が10月にずれ込んだとのこと。オリンピックも罪作りだ。上原の湯で入浴、セイユーで買出、昼間からビールを飲む正しい山小屋生活に入る。風呂を出る頃から雨は本降りとなった。山小屋に着くと水槽が空っぽである。取水口が詰まったらしい。ビールは我慢して雨具を着け水源に向かう。取水口の網に詰まった泥を除くと水は勢い良く吸い込まれ始めた。10分ほどの作業で済んでほっとする。水源は台風19号の被害はなかったようである。びしょぬれになり山小屋に戻ると武蔵丘の関口さんが訪ねてきた。水源の状況を報告する。20日のアルプスマラソンに参加するための大町入りとのこと。神戸の小屋にもマラソン参加の学生が来ていた。夕食は手抜きして冷凍食品をレンジでチンしようと思ったら庫内がカビだらけ。夏季に使用したとき有機物が飛び散ったようだ。レンジを汚してしまったら庫内をきれいに拭きましょう。洗剤、濡れ布巾を駆使してカビを除去して夕食、ようやくビールにたどり着いた。翌日に備え早寝、雨は夜半まで降り続いた。

10/20 ◎/⚫️ 雨は上がったが稜線は雲の中、7月8月に続き今月もガスの山頂を覚悟する。小屋の片づけを済ませ八方尾根へ向かう。無料の第3駐車場に駐車しゴンドラ乗り場に向かう。前週まで7時運航開始だったが今週は8時始業、7時半から並んでゴンドラを待つ。始業と同時にゴンドラでうさぎ平を目指す。2分ほどでガスに入ってしまった。リフトを2本乗り継ぎ黒菱平1860mに到着、霧雨である。上だけ雨具を着け歩き始める。第1ケルンでガスが薄くなり雨具を脱ぐ。八方池はガスの中だが白馬三山がうっすら見える。ダケカンバの林を抜けると雲の上に出た。時折日差しがあり暑くなりカッターシャツを脱ぐ。尾根が開け不帰嶮が目前に迫る。曇天ながら視界良好である。唐松小屋直前のトラバースルートは崩壊のため通行止め、尾根通しのルートを進む。稜線に出ると剣・立山が見えた。風が冷たい。カッターシャツを着て山頂に向かう。雲は低いが十分な展望である。山頂から360度の大展望を楽しむ。下山は景色を楽しみながらゆっくり歩く。八方池で写真を撮りたかったがガスが濃く断念した。黒菱平は霧雨、リフトを2本乗り継ぎウサギ平で雲の下に出た。駐車場から徒歩2分の八方温泉(入浴料650円)に入り、まっすぐ浜松に帰った。

八方尾根は3回目のはずだが全然ルートを覚えていなかった。リフト終点から標高差800m強で山頂に立てる安直な登山であったがまずまずの天候で雲上の散歩を楽しめた。

ゴンドラ駅 8:03~(ゴンドラ・リフト)~8:31 黒菱平 8:38 → 9:35 2200m付近 9:43 → 10:45 稜線 10:51 → 11:07 唐松岳2696m 11:23 → 12:21 扇雪渓 12:28 → 13:03 八方池 13:13 → 13:53 黒菱平 1:57~(ゴンドラ・リフト)~14:27 ゴンドラ駅


山小屋情報

1 山小屋退出時の排水口処置マニュアル作成者本人が排水口の溜り水を抜き忘れてしまいました。次回の利用者さん凍結していたらごめんなさい。スクリューキャップは外してあります。年末の山小屋利用の際は確実に水抜きします。
2 水源取水口の落葉除けの網に泥が詰まって水が止まることが多くなっています。今年山小屋を利用した2月、7月、10月の3回水が止まっていました。誰か泥のつまらない画期的な方法を考案してください。水が止まっていたら水源に行き網の泥を落とせば水流は復活します。
3 俵屋新店舗が完成しオシャレなカフェのような外観になりました。椅子・テーブルは旧店舗と変わりありません。メニューがちょっと増えて価格は税抜き表示になりました。
4 大町付近では台風19号の被害はほとんどなかったようです。山小屋の被害もなし。付近の通行止めもありませんでした。


新装開店の俵屋
通行止めのトラバースルートと尾根通しのルート
稜線からの唐松岳
唐松岳山頂からの五竜岳、遠く槍ヶ岳を望む
雲海に浮かぶ白馬三山


2019年10月7日月曜日

天城山へ行ってきました - 水嶋会員

10月5日(土)天城山縦走をしてきました。
浜松始発6:20の新幹線で熱海へ向かう。天気予報通りの快晴、車窓から夏富士がきれいだった。熱海から伊東線で7:49伊東着。7:55東急リゾートシャトルバスで天城縦走路登山口へ。乗客は登山者4名のみ、8:50登山口着。登山者用駐車場には関東圏からの車が多い。トイレに寄り準備体操をして縦走に出発した。
登山口から10分ほどゴルフ場の縁を廻る緩やかな下り、四辻で枯沢の上りに入り広葉樹の林を進む。火山性の岩がゴロゴロする登りは展望がきかない。真夏の暑さを覚悟していたが、秋風が気持ちいい。トリカブトがいたるところに咲いている。高度が稼げないゆるい登りが続く。万二郎岳が近づくと傾斜が少しきつくなる。高度が上がり視界が開け伊東の海が見える。まだまだ登りが続くと思っていたらあっけなく万二郎岳山頂1299mに到着した。南に開けた山頂から三筋山の風車、遠く伊豆七島が見える。開けた急な坂を下り万三郎岳へ向かう。伊豆の海を眺めながらの尾根歩きは快適である。アセビのトンネルを抜け、ブナの林を縫う登山道を進む。小さなアップダウンを繰り返し最後の急登を登り切ると本日の最高点である万三郎岳山頂1405mに着く。残念ながら山頂からの展望はない。一等三角点を踏んでから戸塚峠に向かう。10分ほど下るとゴルフ場への分岐、この先は登山者がグンと減る。ブナの原生林を抜ける広い尾根の登山道が続く。台風15号の被害か登山道が荒れている。急坂に付けられた階段が崩れ、大きな倒木が多い。風で飛ばされた枝で登山道、道標が隠れルートが分かりにくい。ヘビブナに寄ると台風の被害か屈曲部が裂けていた。小岳の急な下りはかなり荒れていて踏み跡が不鮮明だった。1本で戸塚峠に到着。この先はほぼ水平の登山道が続く。大きな倒木が多く、跨いだり潜ったり忙しい。臼田峠を過ぎ木漏れ日の道をブナの大木を眺めながら進む。浅い谷筋に入りアセビのトンネルを抜けると八丁池が目の前に広がる。時間にはまだ余裕はあるが天城峠まで脚を伸ばすと17時を回りそうなので、展望台に寄って大人しく水生地下へ下ることにする。展望台から今日のルートを振り返る。360°の大展望である。八丁池越しに富士山が見える。分岐に戻り下り御幸歩道に入る。ブナの林を抜ける道はノコンギクが咲き乱れ蝶が多かった。アサギマダラを何羽か見かけた。分岐を過ぎ、杉の人工林の急な坂を下りきると林道に出る。アスファルト舗装の道を下りゲートを潜ると天城トンネルへの旧道に出る。20分ほど下ると水生地下のBSに着く。16:00のバスに間に合った。シャクナゲや紅葉のシーズンから外れているせいか登山者が少なく静かな山歩きを楽しめた。

登山口8:58 → 9:55万二郎岳10:00 → 10:58万三郎岳11:08 → 12:08戸塚峠12:17 → 13:23八丁池13:35 → 13:43見晴台13:43 → 下り御幸歩道分岐14:38 → 15:40水生地下BS

 水生地下から16:00の東海バスで修善寺へ、伊豆箱根鉄道で三島へ出て、東海道本線の鈍行で浜松へ戻る。


万二郎岳からの三筋山

万二郎岳下りからの万三郎岳

ヘビブナ

展望台からの八丁池


来週末は山小屋へ遊びに行く予定ですが、台風19号の動きしだいで1週間延期することになるかも知れません。