説目

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2024年10月30日水曜日

鳥海山・月山へ行ってきました(後編)

1987年数学科卒 水嶋一郎

前編はこちら

9/5(木) 晴 快晴である。幸い悪夢は見なかった。4:47八合目発、トイレチップ用に100円玉を何枚かポケットに用意する。頂上へ向かう右側の道を進む。10分ほどで弥陀ヶ原の十字路に着く。湿原散策は下山時にして真っ直ぐ頂上を目指す。電信柱を輪切りにしたような踏み石が岩の間に設置されており歩きやすい。傾斜の緩い登りは視界を遮る高木がないため展望は抜群である。前日登った鳥海山がずっと見える。賽の河原を過ぎ、佛生池小屋の手前で少し傾斜が大きくなる。1828mピークの巻き道は岩がゴロゴロして歩きにくい。1909mピークを巻くと石畳の道になり山頂が見える。山頂へは神社の手前を直登する。山頂で広島、鳥取から来た登山者が前日は鳥海山、蔵王に登ったと話していた。みんな東北の山をハシゴするようだ。いったん登山道へ下り月山神社へ向かう。神社を覗いてみようと思ったら入口でお祓い料500円を徴収された。参拝する人は自動的にお祓いを受けるシステムだ。信仰心は無いがこれも経験とありがたくお祓いを受けた。人型で体をさすり、水に流す。人型と一緒にお守りをもらったのだが、うっかり落としてしまった。神社を出て山頂小屋の南の広々としたピークで行動食を食べているときお守りが無いことに気づき、ダメ元で神社に戻り入口で申し出ると、ちゃんと拾って保管してくれていた。ありがとうございました。登ってくる登山者が増え下りはペースが上がらない。鳥海山を眺めながらのんびり下る。弥陀ヶ原の十字路を東に進み湿原を散策する。ほとんど無人で人混みの苦手な私にはありがたかった。ニッコウキスゲの頃はすごい人出だろう。池塘にサンショウウオが何匹もいた。湿原をコの字に周り中の宮から駐車場へ下る。朝はガラガラだった駐車場がほぼ満車になり、観光バスからツアー客がぞろぞろ登ってきた。

八合目4;47→6:00 1678mピーク下6:06→7:02 1850m付近7:12→7:30月山山頂7:37月山神社7:50山頂小屋西8:00→8:59佛生池下9:08→10:04弥陀ヶ原10:14→10:41八合目

八合目11時出発、庄内おばこの里こまぢの湯12時到着。入浴料600円で内湯・露天風呂とも少し狭いがきれいで快適だった。隣のんめ農マルシェでみやげの果物を購入、野菜が安いので浜松で食べるために買い込む。果物の種類が豊富で目移りした。もっといろいろ買えば良かった。ハード系のソフトクリーム(?)山ぶどうソフト300円が量もたっぷりでとてもおいしかった。店員の地元のおばちゃんがお国言葉で地元客とおしゃべりしており、東北へ来たと実感した。
左:山頂の月山神社
右:弥陀ヶ原より佛生池方面を望む

浜松まで直接帰るのはさすがに厳しいので山小屋に途中下車する。鶴岡西ICから高速に乗り本当は北陸道を糸魚川ICで降りなければいけなかったが親不知ICまで走ってしまった。親不知の夕日が見られたからまあいいか。親不知の海岸線のR8を北上し糸魚川からR148を南下する。糸魚川から大町は意外に近かった。セイユーで買い出しし20時山小屋へ到着した。水の出が少し良くなっていてホッとした。武蔵丘の小屋に明かりがついていた。小屋の状況は良好だが流しに小動物の糞のようなものがこびりついていた。夜も上階から少し物音がした。ネズミだろうか?

9/6(金) 晴 山小屋修理の時置き忘れた20㍑ポリタンクを回収し、点火し忘れたバルサンに点火して8:10山小屋発。下道で信州のドライブを楽しむ。蓮華大橋からアートラインを南下、サラダ街道を塩尻に向かう。太田さんがR19から権兵衛トンネルを抜けて駒ヶ根へ帰ると言っていたので、塩尻からR19を南下してみる。10:18奈良井宿着。何度も通過したことはあるが一度も寄ったことがなかった木曽の大橋、奈良井宿の古い町並みを見学する。宿の東端の杉並木、二百地蔵が良かった。外国からの観光客が多い。11:40奈良井宿発、しっかり観光してしまった。権兵衛トンネルを抜け広域農道フルーツラインを飯田に向かう。高台を走る道で南アルプスがよく見える。飯田からはいつものR153、県10、R257を使い17時に浜松に着いた。走行距離1613.6kmの大旅行だった。東北は遠いが魅力ある山が多い。南北アルプスとは全く違う雰囲気でまた出かけたくなった。次の車中泊には20㍑のポリタンクを持参しようと思う。
左:バルサンに点火し山小屋を出る
右:中山道奈良井宿を散策  

2024年10月27日日曜日

鳥海山・月山へ行ってきました(前編)

1987年数学科卒 水嶋一郎

教員を退職後いつか行きたいと思っていた鳥海山・月山へ、9/3(火)から6(金)の日程で行ってきた。天候に恵まれ快適な山行を楽しめた。

9/3(火) 曇のち晴 4時44分浜松発。浜松浜北ICから新東名、新清水JCから中部縦貫道、双葉JCから中央道、岡谷JCから長野道、更埴JCから上越道、上越JCから北陸道、新潟中央JCから日本海東北道(一部R7区間を挟む)、贅沢に全行程高速を使い遊佐町に到着した。白根、柿崎付近で少し雨が降ったが日本海側は晴れだった。日本海沿いを走るR7が気持ちよかった。地元スーパーグリーンストアで夕食用に日替わり丼・ネギ塩竹の子を購入し、R345を西進、R7を北上し吹浦から鳥海ブルーラインを登り、鳥海山五合目1150m鉾立に16:17到着した。浜松から走行737.5km遠かった。鉾立の駐車場は登山者用・一般用が分かれている。日本海を望む車中泊には絶好の場所だ。水場がないので水を持参する必要がある。ペットボトルで5㍑ほど持ってきて良かった。トイレはチップ制、維持管理のために協力しましょう。日本海に沈む夕日を眺めながら夕食をとる。気温はさほど下がらず夜も快適だった。漁り火の浮かぶ日本海、天の川が横たわる星空がきれいだった。
左:遊佐町のスーパーグリーンストア
右:鉾立駐車場から日本海に沈む夕日を眺め

9/4(水) 晴 早起きして鳥海山を目指す。早朝、悪夢を見る。鳥海山の麓に泊まり宿から鳥海山を目指すのだが、何度も寝坊し宿を出ても宿を周回するばかりで登山口に到着しない。地獄のループにうなされて目を覚ます。まったく縁起でもない。4:15ライトを点けて鉾立登山口を出発、30分ほどで明るくなりライトを消す。日本海に鳥海山の影が映る。象潟口登山道は傾斜が緩やかで割石が敷き詰められた歩きやすい道だ。ちょっと過保護な気もする。鳥ノ海御浜神社を過ぎると西に鳥海湖が見える。扇子森の緩やかなコブを越えると御田ヶ原分岐、石畳の道を外輪山へ向け登る。傾斜が急になり岩っぽくなると千蛇谷分岐に着く。谷底まで外輪山火口壁を一気に下る。千蛇谷は北東側だけが開いたカール状の広々とした谷だ。新山に向けぐんぐん高度を稼ぐ。大物忌神社に着くと頂上は目の前だ。遠くから見ると新山はのっぺりした山だが、登ってみると岩が折り重なった急登だ。登りは西ルート、白ペンキを頼りに登る。足下が不安定で気が抜けない。頂上手前で深い岩の亀裂に下る。本当にこのルートで合っているのか不安になる。谷底から登り返し新山2236mに8:04に到着した。朝早く無人で頂上からの眺めを独占した。下りは東ルートを下る。途中の胎内潜りを抜けるところが面白い。神社はスルーして外輪山へ向かう。火口壁直下に雪渓が残っていた。火口壁をよじ登ると西に展望が開ける。360°の展望を楽しみながら外輪山を下る。文殊岳までは稜線散歩、ここから千蛇谷分岐までやや急な岩場の下りになる。朝は快晴だったが9時を過ぎた頃よりガスが湧き始める。時折ガスが切れて山頂が現れる。御浜神社を過ぎ、緩やかな象潟口登山道をのんびり下る。日本海を眺めながらの下山は快適だった。

鉾立4:15→5:09湿原1450m付近5:14→6:06御田ヶ原分岐6:11→7:10千蛇谷1890m付近7:15→8:04新山山頂8:13→9:04外輪山2140m付近9:10→10:13御田ヶ原分岐10:22→11:12賽の河原11:17→12:08鉾立

鉾立12:22発、日本海沿いのあぽん西浜(温泉)12:54着。入浴料400円と激安だが、露天風呂・内湯とも広く快適だった。近くの海岸にある十六羅漢岩に寄り、高速を使い15時頃鶴岡に到着した。鶴岡は誇り高い庄内藩の藩都で城下町らしい町並みが残る。致道博物館を見学する。擬洋風建築や古い日本家屋、大名邸など古建築が展示保存されている。入館料1000円はちょっとお高いが、民具などの展示物は面白かった。地元スーパーヤマザワで夕食を調達し月山八合目に向かう。つまみに目玉商品のメンチカツと肉入りオムレツの揚げ物を買うつもりが、形が似た白身魚のフライを買ってしまった。肉入りオムレツのフライを食べたかった。鶴岡から東進し月山高原牧場を抜け月山公園線を登る。ブナの樹林を抜けるつづら折れの道は対向車とのすれ違いに緊張した。18:00月山八合目1390mに到着、北に鳥海山、西に日本海を望む眺望抜群の駐車場だ。ここも水場がなく残りの水の量が気になる。トイレチップを呼びかけるトイレの放送がちょっと興ざめ。日本海に沈む夕日を眺めながら夕食、水は節約した。
左:鳥海山外輪山より新山を望む
右:月山五合目から夕日焼けの鳥海山を望む

2024年10月7日月曜日

【ご案内】赤城山 親睦山行(延期・日程決定)

延期となっていました日程が下記の通り決まりました。
参加希望の方は改めてお申し込みください。

現役主催の親睦山行が下記のとおり開催されます。
  • 日程:  11月4日(月・祝)
  • 行き先: 赤城山
  • 集合場所:あかぎ広場 駐車場
  • 集合時間:9:50

※日帰り山行となります。
※電車利用の場合、
上野6:26発 高崎線 8:15高崎着
高崎8:18発 両毛線 8:33前橋着
前橋駅 8:45 関越交通バス あかぎ広場前9:50着

参加ご希望の方は、下記URLよりお申込みください。
https://forms.gle/z6zccmyrTLEigf8w8

理岳会窓口:村岡 徹