1987年数学科卒 水嶋一郎
前編はこちら
9/5(木) 晴 快晴である。幸い悪夢は見なかった。4:47八合目発、トイレチップ用に100円玉を何枚かポケットに用意する。頂上へ向かう右側の道を進む。10分ほどで弥陀ヶ原の十字路に着く。湿原散策は下山時にして真っ直ぐ頂上を目指す。電信柱を輪切りにしたような踏み石が岩の間に設置されており歩きやすい。傾斜の緩い登りは視界を遮る高木がないため展望は抜群である。前日登った鳥海山がずっと見える。賽の河原を過ぎ、佛生池小屋の手前で少し傾斜が大きくなる。1828mピークの巻き道は岩がゴロゴロして歩きにくい。1909mピークを巻くと石畳の道になり山頂が見える。山頂へは神社の手前を直登する。山頂で広島、鳥取から来た登山者が前日は鳥海山、蔵王に登ったと話していた。みんな東北の山をハシゴするようだ。いったん登山道へ下り月山神社へ向かう。神社を覗いてみようと思ったら入口でお祓い料500円を徴収された。参拝する人は自動的にお祓いを受けるシステムだ。信仰心は無いがこれも経験とありがたくお祓いを受けた。人型で体をさすり、水に流す。人型と一緒にお守りをもらったのだが、うっかり落としてしまった。神社を出て山頂小屋の南の広々としたピークで行動食を食べているときお守りが無いことに気づき、ダメ元で神社に戻り入口で申し出ると、ちゃんと拾って保管してくれていた。ありがとうございました。登ってくる登山者が増え下りはペースが上がらない。鳥海山を眺めながらのんびり下る。弥陀ヶ原の十字路を東に進み湿原を散策する。ほとんど無人で人混みの苦手な私にはありがたかった。ニッコウキスゲの頃はすごい人出だろう。池塘にサンショウウオが何匹もいた。湿原をコの字に周り中の宮から駐車場へ下る。朝はガラガラだった駐車場がほぼ満車になり、観光バスからツアー客がぞろぞろ登ってきた。
八合目4;47→6:00 1678mピーク下6:06→7:02 1850m付近7:12→7:30月山山頂7:37月山神社7:50山頂小屋西8:00→8:59佛生池下9:08→10:04弥陀ヶ原10:14→10:41八合目
八合目11時出発、庄内おばこの里こまぢの湯12時到着。入浴料600円で内湯・露天風呂とも少し狭いがきれいで快適だった。隣のんめ農マルシェでみやげの果物を購入、野菜が安いので浜松で食べるために買い込む。果物の種類が豊富で目移りした。もっといろいろ買えば良かった。ハード系のソフトクリーム(?)山ぶどうソフト300円が量もたっぷりでとてもおいしかった。店員の地元のおばちゃんがお国言葉で地元客とおしゃべりしており、東北へ来たと実感した。
左:山頂の月山神社
右:弥陀ヶ原より佛生池方面を望む
浜松まで直接帰るのはさすがに厳しいので山小屋に途中下車する。鶴岡西ICから高速に乗り本当は北陸道を糸魚川ICで降りなければいけなかったが親不知ICまで走ってしまった。親不知の夕日が見られたからまあいいか。親不知の海岸線のR8を北上し糸魚川からR148を南下する。糸魚川から大町は意外に近かった。セイユーで買い出しし20時山小屋へ到着した。水の出が少し良くなっていてホッとした。武蔵丘の小屋に明かりがついていた。小屋の状況は良好だが流しに小動物の糞のようなものがこびりついていた。夜も上階から少し物音がした。ネズミだろうか?
9/6(金) 晴 山小屋修理の時置き忘れた20㍑ポリタンクを回収し、点火し忘れたバルサンに点火して8:10山小屋発。下道で信州のドライブを楽しむ。蓮華大橋からアートラインを南下、サラダ街道を塩尻に向かう。太田さんがR19から権兵衛トンネルを抜けて駒ヶ根へ帰ると言っていたので、塩尻からR19を南下してみる。10:18奈良井宿着。何度も通過したことはあるが一度も寄ったことがなかった木曽の大橋、奈良井宿の古い町並みを見学する。宿の東端の杉並木、二百地蔵が良かった。外国からの観光客が多い。11:40奈良井宿発、しっかり観光してしまった。権兵衛トンネルを抜け広域農道フルーツラインを飯田に向かう。高台を走る道で南アルプスがよく見える。飯田からはいつものR153、県10、R257を使い17時に浜松に着いた。走行距離1613.6kmの大旅行だった。東北は遠いが魅力ある山が多い。南北アルプスとは全く違う雰囲気でまた出かけたくなった。次の車中泊には20㍑のポリタンクを持参しようと思う。
左:バルサンに点火し山小屋を出る
右:中山道奈良井宿を散策
天気図とにらめっこしてこの週ならと狙いを定めて出かけたので、天候に恵まれ快適な車中泊、登山を満喫しました。
鳥海山、月山は標高の高い登山口があるので年をとってからでも登れるいい山でした。
ちょっと遠いですが是非一度は登って欲しい山です。
アルバムはこちら
0 件のコメント:
コメントを投稿