説目

立教大学理学部山の会OB会のHPです。
会員・現役の皆様への連絡事項を更新します。
管理人:理岳会編集担当
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2025年5月20日火曜日

理岳会定期総会開催のお知らせ--

 2025年度 理岳会総会を下記のとおり開催いたします。

【日時】6月8日(日)14:00~16:00
【場所】
 立教大学 ウイリアムズホール大会議室(対面)
 Google Meetビデオ会議(オンライン会議)
 併用
【Meet会議URL】

出欠につきましては 6月1日(日)までに下記URLまたは理岳会 HP 右サイドバー「行事参加申込」よりお申込みいただきますようお願いいたします。


連絡通信 No.152 発行

理岳会からのお知らせ
☆連絡通信 No.152 が発行されました☆

■■■ 【連絡通信】
  1. 山小屋借地代寄附の御礼
  2. 2025年度 理岳会総会資料
  3. 鳥海山・月山へ行ってきました
  4. 山小屋祭り報告
  5. 天狗岳・蓼科山へ行ってきました
  6. 赤城山親睦山行
  7. 納会報告
  8. 蓼科山冬山親睦山行報告
  9. 山小屋に行ってきました
  10. 山小屋雪下ろし報告
下記URLからご覧いただけます。
連絡通信pdfファイルはパスワードで保護されています。


2025年5月10日土曜日

谷川岳雪上訓練

2017年 物理学科卒 江藤 開

5月2日〜5月4日に谷川岳雪上訓練に参加してきました。
前回の「雪辱」を果たす「雪上」訓練としたいところでしたが結果は……
【参加者(敬称略・順不同)】
現役:   北條、高木、近内
理岳会会員:江藤、村岡

5月2日
ニュースでは最大11連休とうそぶいているが、カレンダー通りに休めるだけでも大変ありがたいものである。しかしながら、現地の天気予報は晴れとは言っているものの、この日の首都圏は強風が吹き荒れ、少々不安になる。
この日の夜、私は村岡君の車に便乗し土合へ向かう。到着は日付が変わる頃であった。
現役組はというと、夕飯に手間取ったのか、終電に駆け込み寺よろしく飛び乗って池袋を出発したようだ。21時ごろ到着、我々が着いた頃にはすでに夢の中であった。

5月3日
現役たちに差し入れを託したものの、参加人数が想定より減ってしまい、若干荷が重くなってしまったかもしれない。申し訳ない。
朝6時半、気持ちのよい快晴の空のもと土合を出発した。昨夜の雨で沢の増水が懸念される。湯檜曽川沿いにはちらほらと雪が現れ、今年は雪上訓練らしくなるのでは、という期待が持てる。
西黒沢に差し掛かると、かなりの増水であった。私が現役だった頃にはまだコンクリート橋の残骸があったように記憶しているが、今や跡形もない。結局、足首までは浸かった。一ノ倉沢に至ると、雪渓がぎりぎり上を歩ける程度に残っていた。
巡視小屋に着く頃には、少々汚れてはいたものの、設営には充分な残雪があり、手早くテントを張る。しかしながら、芝倉沢の雪渓は明らかに薄く、斜面も崩壊気味だった。無理せず夏道の旧国道を選択する。国道上には道がぎりぎり隠れる程度の雪が残り、常にトラバースを強いられる状態。現役にとっては良いキックステップとピッケルワークの練習機会となったようだ。
苦労して旧国道と芝倉沢の交点までたどり着いたが、あまり雪の状態は良くない。古くはない、土混じりのデブリに溢れていた。そこからは見えないが、雪上訓練場所もあまりコンディションが良くないだろう。ここ一週間での気温上昇でかなり崩れたことが見て取れた。
芝倉沢を進み、曲がり角から稜線を見たところ、雪渓が切れており、雪上訓練をするだけの斜面もないことがわかったので、引き返すことにした。ついに今年も雪訓場にたどり着けなかった。残念である。
キックステップ、アイゼン歩行、懸垂下降などのロープワークを練習しながら下山する。わずかとはいえ、雪上技術のトレーニングにはなった。
夕飯は現役お手製のカレーだった。山で一回でもカレーを作った事があるなら分かるあの苦労、それを知っているからこそ、ありがたさが身にしみる味であった。

5月4日
現役たちにとっては初めての雪上での野営。寒さに震えた夜だったらしいが、それもまた良い経験だろう。朝食はやはり恒例のマルタイの棒ラーメン。鍋底に残ったカレーの記憶とともに完食。
安心して滑り落ちる事ができる長い斜面もないので、この日はのんびりと過ごし、撤収を開始した。
設営地の雪の融け具合を見れば、たった一晩で雪渓がさらに縮んだのが一目瞭然である。帰りの沢もさらに水かさが増しており、現役の一人が「もう濡れるならいっそ」とばかりに裸足で渡河を試みていた。元気そのものである。
下山中、今回の訓練の反省を交えつつ、来年に向けた話をする。時期を早める案が浮上し、また、山岳部が一ノ倉沢で訓練をしているとの情報も共有された。現役は今後、より実践的かつ高難度な登山への挑戦を目指す意欲を見せており、沢登りやロープワークといった要素も訓練に取り入れていく必要が見えてくる。

来年こそ、フルサイズの雪上訓練としたいものである。せっかくやる気のある現役がいるこの代なので、ぜひとも要望をかなえたい。今年の新入生も有望と聞いているのでなおさらである。
このあとすぐ、理岳会の総会も予定されているので、今後の雪訓を考える上でぜひ他のOBの方々の知恵をお借りできればと思います。

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2025年5月4日日曜日

2025年 山小屋雪下ろし 報告

2020年度 生命理学科卒 近藤 沙樹

 2/8(土)~10(月)に山小屋雪下ろしを実施しました。皆様、ご参加いただきありがとうございました。
【参加者(敬称略)】
理岳会:北島、宮崎、近藤 
現役:近喰、高木、北條、今村、須藤

◇ 2月8日(土)
 7日(金)の夜に東京都内に集合し、北島さんと宮崎さんの運転で現役生5人を連れて山小屋へ向かった。私は北島者に同乗し、宮崎車より先の到着であった。駐車場から小屋までの道は真っ暗で、深いところでは腰まである雪道は、ここ数年でもトップクラスで積もっていたようで大変な道のりとなった。トップは近喰くんを初めとして現役メンバーが担ってくれて、非常にありがたかった。2回ほど正規ルートを通り過ぎてしまったが、無事に12時過ぎに小屋に着くことが出来た。ストーブを付けて冷えたからだを温めてから、事前に西友で各自購入したつまみとお酒で乾杯した。近喰くんは持参のウィスキーである。1~2時間が経った頃、宮崎車組も合流し、少しの談笑の後に就寝となった。
 朝は少し予定より遅くなったが、スキーをするために駐車場へ向かうと、北島車が雪に埋もれ全く動けない状態になってしまっていた。昨晩から降り続いていた雪の影響は、思ったよりも深刻だった。現役生全員で車の後ろから押したり、タイヤにチェーンを装着できないか試したが、どれも全く上手くいかない。万策尽きて、JAFに電話するも、同様の問い合わせが多発中のため当日中に対応出来るかは不明とのことであった。駐車場に居てもどうすることも出来ない状態だったため、動く宮崎車に現役生を乗せて、お昼ご飯や雪下ろしで使用するスコップを購入しにいってもらうことになった。北島さんと近藤は山小屋にてお留守番と車復旧のための調べ作業である。結果、北島さん所有のENEOSカード付帯のロードサービスで夕方には対応いただけることになった。JAFは利用者が殺到するため、車所有者はENEOSカードも1枚もっておいて損はない。なんと年会費無料である。
 夕方には無事に北島車の復旧が終わり、宮崎車とも合流して温泉とスシローに向かった。今年は山小屋に水が通っていないため、山小屋での料理はなしである。ただ、晩酌は必須であるため、おつまみとお酒を片手に夜遅くまで盛り上がった。

◇ 2月9日(日)
 朝食を各自取り、雪下ろし作業を開始。宮崎さん主導で、玄関屋根の雪下ろしと壁沿いの除雪作業を進めた。金曜から土曜日に降り続いていたせいか、主屋根の雪は自然に落ちてはくれず、主屋根の下には入らないよう気をつけながら作業を実施した。雪は玄関屋根付近まで積もっていて気が遠くなりそうだったが、現役生の頑張りのおかげで昼前には作業を完了することができた。
 昼食はおおぎやラーメンへ。心絵館の温泉、西友買い出しも終えて、夕方には小屋に戻った。山小屋を空けている間に、主屋根の雪もごっそり落ちてくれていた。一安心である。夜の宴会時間では、中村さん差し入れの白州を開けさせていただき、みんなで贅沢にバニラアイスにかけたり、ロックで味わったりと幸せな時間を過ごすことが出来た。 
◇ 2月10日(月)
 朝食後、撤収作業を開始。撤収作業を素早く終え、8日にトラブルで行くことが出来なかった鹿島槍スキー場へと向かった。上級者(宮崎さん・北島さん・北條くん)と初心者に分かれ、16時近くまで満喫することが出来た。スキー後は、信濃大町駅前の拉麺げん屋にてラーメンを食べ、解散である。北島車は帰路に、宮崎車は山小屋へ戻り翌日に帰宅することになった。

 今年は雪が深く、雪下ろしが大変でしたが、OB・現役が大勢集まって頂けたおかげで無事に雪下ろしを終えることが出来ました。ご参加者の皆様、ご協力ありがとうございました。

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