説目

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2022年11月26日土曜日

【ご案内】八ヶ岳冬山日帰り親睦山行

下記の日程で、北横岳冬山親睦山行および鍋パーティーを行います。

日時:12/17(土) 

場所:北横岳(冬山入門コース)

幹事:村岡

コース:北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅〜坪庭〜三ツ岳分岐〜北横岳〜三ツ岳分岐〜坪庭〜ロープウェイ山頂駅 (歩行時間 3時間弱)

ベースは蓼科の中村久志宅(12/12〜12/19間蓼科に滞在予定)

17日(土) 北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅 10:00集合。

下山後はもつ鍋パーティーを開催いたします。

鍋パーティーのみの参加も大歓迎です。(但し、宿泊可能人数の制限により山に行く方を優先させていただきます)

車に同乗希望の方、公共交通機関をご利用の方は調整いたしますので担当幹事までご連絡ください。

参加ご希望の方は、下記URLよりお申込みください。(申込み期限:12/12)

参加申込みフォーム https://forms.gle/bX3udqAA56jGLAtm9


2022年11月13日日曜日

2022 親睦山行 金峰山 〜その3〜

20022年 生物理学卒 中野璃奈

【登山隊メンバー】
 理岳会:近藤沙樹、中野璃奈
 現役: 網田義樹、宮内勇人


10/16、5:00富士見平小屋から金峰山へ向けての登山を開始した。予定の時間より1時間遅れでのスタートとなったが、辺りはまだ暗く月明かりとヘッドライトを頼りに歩みを進めることとなった。
5:50頃、大日小屋に到着。サブザック行動のおかげもあり20分巻きのスピードとなっていた。その後、大日岩手前では本ルートの鎖場3つのうち2つに辿り着いた。どちらもかなりの急斜面で踏み場が少なかったが、難なくクリアしていった。また、2つ目の鎖場では別世界のような雲と山のコントラストが素晴らしい景色を拝むことができた。程なくして大日岩が見え、その壮大さにはあっけに取られた。
7:40頃砂払ノ頭に到着。稜線に出るとそこから見える山々の景色は素晴らしく、一方でそこからの日差しは眩しくサングラスが欲しくなった。その後、最後の鎖場にやってきた。本コースの3つの鎖場は程よい間隔でコースに点在していた為、登山中は終始飽きが来なかった。
稜線に出てからはいくつもの岩を越え、所々ディズニーにあるビッグサンダーマウンテンを思わせる岩を写真に収めたり、富士山を拝んだりと景色には飽きない満足のいく登山となった。
途中やや難しい岩場があり先頭で私が戸惑っていると沙樹さんがフォローをくれ、無事通過することができた。
8:50頃、無事に五丈岩に到着。そこから少し行くと岩の重なる頂上に辿り着いた。そこからはサブザックを置いて岩遊びを堪能した。その後頂上で30分の昼休憩とし、のんびりと過ごした。この辺りから徐々に晴れていた景色に雲やガスが覆い始めた。
昼休憩後、下山へと向かう。来た道も逆から歩くとまた違ったコースの様に思えた。鎖場の滑りやすいところや岩に注意を払いつつ、アクティブに楽しみながら下山した。大日岩では時間に余裕があったこともあり、沙樹さんを先頭に岩登りに向かった。かなりの急斜面で私は足がすくんでしまい途中で諦めたが、残りの3名は無理のない範囲で登ることができたようであった。
13:35頃、富士見平小屋に到着。テントや荷物を回収し、鹿も写真に収めることができた。そこから40分ほどのフルザック行動の末、無事に下山となった。

その後、みずがき山荘にて村岡さんと合流し、増富の湯へと向かった。温泉では渡邉さんと合流。
その後、韮崎駅にて今回の参加者7名全員が集合し中村さんからの支援を活用し現役との交流をしながらの夕飯となった。

本山行では天気にも大変恵まれ登山日和となった。また、鎖場や岩場といった終始飽きのこないコースで登山中は皆疲れる様子も無く、登山を堪能することができた。また、現役の2名は合宿が2回目ということもあり、今回のような山は初の経験とのことだった。交流と継承の両点を行うことができ大変良い機会になったと思う。

写真アルバムはこちら
https://photos.app.goo.gl/DV92F6wtDZE7LpzG6

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連載「2022 親睦山行 金峰山」
 過去の記事へのリンク

2022年11月9日水曜日

2022 親睦山行 金峰山 〜その2〜

2021年 社会学部卒 渡邉隆靖

(2日目)
 3:00起床。朝食は各自ということになっており、スープ等飲みたい人は3:00頃から前日と同じテーブルに集合してお湯を沸かし、使わない人は出発時間の4:00に間に合うよう準備をする、という流れになっていた。自分はお湯を使う予定はなかったが、3:20頃様子を見に行くと既に酒井君、網田君、宮内君がテーブルを囲んでお湯を沸かしていた。
 アクシデントはこのとき起こった。突然、酒井君が「熱っ、熱っ!!」と言って後退した。一瞬何が起きたのか分からなかったが、どうやらコッヘルが引っくり返り、沸かしていたお湯が酒井君の腕と下半身にかかってしまったようである。すぐにポリタンクに入っていた水をかけ、手洗い用の水場(貯水タンク蛇口が付いたもの)で冷やしてくるように伝えた。また網田君、宮内君は無事であったようで、状況を聞くと、瞬間的に誰もコッヘルの取っ手を持っていない状況になってしまったため、不安定なテーブルの上で火器ごと引っくり返ってしまったとのことであった。「鍋は両手で、メルヘンに」とは自分の高校山岳部における合言葉であるが、火器の使用中、安全のため鍋やコッヘルは必ず取っ手を持って押さえるよう、あらためて共有した。
 その後酒井君の様子を見に行くと、身体が冷えてきたとのことなので、今度は山小屋の中で濡れタオルで冷やしてもらうとともに、手持ちのオロナイン、救急セットに入っていたガーゼと包帯を渡した。このとき、腕を見ると皮がめくれているのが確認でき、話し合いの末、登山継続は困難と判断。登山隊(近藤、中野、網田、宮内)と別働隊(村岡、酒井、渡邉)に分かれ、行動することとなった。
 4:45登山隊が出発し、別働隊も6:15に富士見平小屋を出発、下山を開始した。

(以下、別働隊活動記録)
 登山隊が出発した後、しばらく別働隊3名は布団に入って身体を休めていた。5:30頃になると酒井君も大分落ち着いてきたようで、本人は「今なら登れる」と言っていたが、やけどを負った身で運動し、傷口が擦れて化膿しても良くないので、予定通り余裕のあるうちに下山することに。荷物や布団を片付けた後、持ってきた行動食で朝食を済ませ、6:15下山開始。
 前半は自分、後半は村岡さんがダブルザックで下る。酒井君も思いの外元気そうで、一安心である。途中何事もなく、6:50瑞牆山荘到着。下山開始当初はこのまま村岡さんの車で帰京し、酒井君には病院に行ってもらう予定であったが、本人も落ち着いており、痛みも引いてきているとのことであったので、再度相談の上、酒井君には悪いが、朝一のバスで韮崎駅まで戻ってもらい、駅周辺のドラックストアで薬を購入、その後適当に時間を潰してもらい、下山後の夕食で皆と合流する流れとなった。なお、その後酒井君から連絡があり、薬局で軽度のやけどとの診断を受けたとのことであった。
 酒井君と別れた後、登山隊の近藤さんに電話で上記の旨伝えたところ、安堵の声とともに「富士見平小屋から1時間ほどの鷹見岩まで登ってみてはどうか」との提案を受ける。もともと富士見平小屋まで登り直すつもりでいたところ、せっかくなので鷹見岩を目指すことに決定。7:20別働隊2名再度登山開始。
 つい先ほど下りてきた道を今度はゆっくりと登っていき、8:10富士見平小屋到着。20分ほどピッチをとり、再出発。40分ほど歩くと分岐が現れ、金峰山山頂とは別方向の鷹見岩を目指すルートに入る。しかし、藪漕ぎとまではいかないものの、あまり通る人がいないのだろうと一目で分かる登山道であり、ジブリ作品感のある木々のトンネルやら鎖場やらを通過して、9:25鷹見岩到着。高度感のある岩場から望む360度の眺望は、想像以上に素晴らしく、これだけで来た甲斐があったと十分に思えるほどであった。20分ほどこの景色を満喫した後、下山開始。
 10:15富士見平小屋到着、そこから2時間半ほどベンチでのんびり過ごす。12:55バスの時刻の関係で、登山隊との合流を待たず一足先に下山開始。もはや慣れた道として、20分ほどで瑞牆山荘到着。バスを待つ間に食べた山荘のソフトクリームは、10月にもかかわらずとても美味しく感じた。

2022年11月4日金曜日

2022 親睦山行 金峰山 〜その1〜

2021年 社会学部卒 渡邉隆靖

【日程】 2022年10月15日〜16日
【参加者】
 村岡徹、渡邉隆靖、近藤沙樹、中野璃奈
 (現役)酒井優輔、網田義樹、宮内勇人

富士見平小屋キャンプ場

 10月15日(土)から16日(日)にかけて、金峰山へ登山に行ってきた。「千代の吹上コース」と呼ばれる登山ルートにより、1日目に瑞牆山荘から入山して富士見平小屋で宿泊、2日目にピストンで金峰山を目指す計画である。途中アクシデントはあったものの、天気にも恵まれ、また後述するカレー作りなども含め、楽しい秋山行となった。
 なお、当初は近藤さん・中野さん企画による有志山行の計画であったが、その後現役・OB親睦山行として位置付けが変わり、結果として現役(学部生)からも2名の参加者があった。コロナ禍にあって現役との交流が減る中、こうした機会を持てたことは大変嬉しかった。参加者の皆さんや差入れを下さった方々には、あらためて感謝申し上げたい。

(1日目)
 電車チーム(近藤、中野、渡邉)は13:10韮崎駅集合ということであったが、自分は電車の関係で少し早く到着してしまった。この駅を利用するのは、大学2年のプレ合宿(鳳凰三山)以来である。相変わらず駅舎から見える観音像は白かった。駅前のスーパーで行動食やカレーに入れる具材を購入した後、駅前のロータリーで2人と合流、瑞牆山荘に向かうバスを待つ。
 13:30バスが到着、支払いは現金のみと言われ、直前にPASMOに5000円ほどチャージしてしまったことを後悔する。乗車時間は1時間強、近況報告をするなどしていたが、自分は途中で寝落ちしてしまった。
 14:50瑞牆山荘到着、ここで村岡車チーム(村岡、酒井、網田、宮内)と合流する。近藤さんと自分は、現役(学部生)の2名とは初対面である。どちらが網田君で、どちらが宮内君か分からずにいると、酒井君の方から「T君(酒井君の同級生で、かつてりやまに在籍していた化学科の部員)ぽい方が、同じく化学科の網田君である」という旨のヒントを得た。あらためて考えると多方面に失礼な気がするが、「T君と似た雰囲気を醸し出している」と指をさした方が実際に網田君であったと分かると、流石に驚いた。化学科には共通の何かがあるのかもしれない。
 15:15出発、登山口から1時間ほどの富士見平小屋を目指す。紅葉には少し早いが、気持ちの良い気候である。また多様なきのこがポコポコ生えており、きのこ探しを一趣味とする人間としては、つい写真を撮るのに夢中になってしまう。15:45意外と急な登山道を登りきったところにあるベンチでピッチをとる。ここ最近の山行では久しく景色という景色を拝むことができていなかったため、ベンチから見える色づいた木々と瑞牆山は3割増しで綺麗に感じられた。
 16:10富士見平小屋に到着、週末ということもあり、なかなかに盛況であった。すぐに空いていたテーブルに荷物を置き、宿泊の手続をしたり、テントを張ったりする。なお、今回現役の2名がテント泊、OBらは山小屋泊としていた。
 17:00夕食作り開始、米炊きの練習も兼ねて、献立はカレーとした。また米とカレールーだけ担当者を決め、肝心の具材は各自が任意の材料を持ち寄る形式とした。大学3年の夏合宿(奥穂高岳・槍ヶ岳)5日目において同じ要領で作った際には、たけのこ・豆・チョコ・コンビーフ・魚肉ソーセージ・クリーム玄米ブランチーズ味(未遂)が具材として煮込まれたが、今回流石に互いに気を遣ったためか、集められた具材は下記の通りであった。
・ナス3本(近藤)
・トマトソース(渡邉)
・スパム(カット済み)(網田)
・魚肉ソーセージ(村岡、酒井)
※米(中野)、カレールー(宮内)
慣れない蒸気孔付きのコッヘルに苦戦したり(廃部となった他サークルから譲り受けたものとのこと)、途中でガス缶のガスが切れたりしつつも、18:20完成。肝心の味の方だが、自分がカレールーをケチったためにスープカレーのようになってしまったものの、具材がゴロゴロ入った普通に美味しいカレーであった。また当代の米炊き隊長ことS君不在のためやや心配された米の炊き上がりも、副隊長の酒井君監修の下、全く問題のない仕上がりとなっていた。辺りは既に暗くなっていたが、談笑しながらカレーを頬張った。
 食事後は手早く片付けを済ませ、明朝の予定を確認し、19:00解散。星空が綺麗である。各自歯磨きやらストレッチやらを済ませ、山小屋組は19:30頃就寝。ちなみに自分は人生初の山小屋泊であったが、山なのに布団で寝られるというのはやはり不思議な感覚であった。