2017年 物理学科卒 江藤開
10月8日(日)に現役主催の那須岳親睦山行に参加してきました。企画してくださった現役の皆さん、ありがとうございました。
【参加者(敬称略・順不同)】
現役:近喰・豊田・北條・高木・三浦
理岳会員:江藤・村岡・渡邉
◆前日談
親睦山行一週間ほど前のことだが、現役監督として夏合宿反省会に参加した。私が勤務を柔軟に調整できる職にないことも大きいが、それぞれの都合もありオンラインでの開催であった。
今年度は久々に八ヶ岳に穂高と本格的な夏合宿を企画する事ができ、また、メンバーの増加、若手OBが切に望んで手に入らなかった部室を獲得したりと現役活動の活発化を感じる上半期であったようだった。
一方で課題と感じる点も共有され、n=1のサンプルで申し訳ないが先人としての経験を紹介させていただいたりもした。
現役主導による夏合宿反省会は成果も課題も全体として前向きに共有され、次につなげる話題が多く実りあるものになったと感じた。
しかし、オンラインという形態は場所を選ばない便利さや様々な恩恵の反面、マイクを順に渡してのコミュニケーションになるので、双方向性・即時性・情報量という点では対面での自然会話に引けを取る部分がある。脈絡さえあれば多少の不規則発言も、隣人に少し尋ねるのも妙がある。
思えば、感染症拡大の中のオンライン飲み会は、普段の関係性あってこそあの情報量で成立していたのだと思う。改めて実感する、顔を合わした交流を細々とでも維持していく大切さを。 思えばコミュニケーションに対してモチベーションの高い時期に行われた親睦山行であった。
◆10月8日(日)当日
当初は公共交通で現地に向かう予定であったが、席に空きができたとのことで、黒磯駅から近喰君、豊田君と共に渡邉君の車に乗せていただいた。今回の企画をメインで準備してくれた北條君も渡邉君と一緒に乗って来ていた。一方で村岡君も車を出してくれており、そちらには高木さんと三浦君が同乗しているとのことだった。
よもやま話に花を咲かせつつ那須に近づいた頃、先行していた村岡車から連絡があった。曰く、那須ロープウェイまでの駐車場が満車とのことで、連休での行楽の賑わいを感じさせられた。我々は登山口からは徒歩50分程度離れた場所に車を停め、そこで初めて全員が顔を合わせることとなった。残念ながら都合により来られなくなったメンバーもいたが、多くの現役が参加の意思を示してくれたことがありがたい。現役5名、OB3名で登山を開始した。
那須岳には今年1月、個人的に登りに来ていた。もちろん積雪期との違いはあれど、印象に残っているのは風の強さである。日本海側からの風があまり遮られることなく吹きすさぶ稜線は、私の密度高めの体もふらつく強さになることもある。ロープウェイで稜線まで上がれる手軽さながら、定期的に低体温症での遭難が出る場所でもあり、数日前もそのような事故があったばかりで気がかりであった。
結果として、全行程を通して風は穏やかであり、晴天とはいかなかったが快適な登山であった。茶臼岳のお鉢回り、朝日岳のアスレチックな鎖場と、OBの体力にも無理がなく、かつ満足できる難易度だったと思う。
道中、普段の活動や大学での様子、その他世間話と、多岐にわたる話題が交わされた。図らずともOBも20代のみで、世代としては異なるが遠すぎず、程よい距離感だったのではないだろうか。
下山後、用事のあった豊田君とは解散となったが、北條君の強い希望もありその他のメンバーで温泉に行くことになった。那須といえば活火山、温泉には事欠かない。山で涼んだ体を湯船で温め、そのまま夕食の運びとなり、現役の旺盛な食欲に驚かされもした。
食後、現役から締めの言葉をもらい、車ごとに分かれて首都圏の方へ戻った。それぞれ解散したのは22時くらいになってからだったと思う。長距離を運転してくれた村岡君と渡邉君には特別の感謝をしなくてはならない。
今回、山小屋祭りに参加できていない私にとっては久々の現役世代との山行であった。やはり、後に続く現役世代が脈々と理学部山の会の名を継ぎ、そして我々とは違った文化を作り上げ、我々も登った山に挑戦していこうとしている光景は元気が貰えるものである。学生の現役としてのサークル活動は、4年+αで巡る人生と比べると短い営みであるが、他に代えがたい華がある。私に出来る事といえば、その活動が実りのあるように応援することぐらいである。改めて、素晴らしい
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