説目

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2026年5月24日日曜日

編笠山冬山親睦山行報告

2017年 物理学科卒 江藤 開

 去る2月22日、編笠山にて恒例の冬山親睦山行が行われました。中村さん、宿泊場所のご提供ありがとうございました。
【参加者(敬称略・順不同)】
現役:近内
理岳会会員:中村(宿泊場所提供)、江藤、古谷、村岡

2月21日
 三連休初日、村岡君、古谷君、近内君の三名は村岡君の車に同乗し、一足先にすでに現地入りしていた中村さんの別荘へ向かった。本来は柘植君も参加予定であったが、兼部先の公演準備とのことで、参加を見合わせた。
 私は仕事の都合があり、他の参加者とは別行動となったため、夜のあずさで茅野へ向かった。22時08分に茅野駅へ到着すると、村岡君が車で迎えに来てくれていた。遅い時間にもかかわらず大変ありがたかった。
中村さんの別荘に着くと、すでに夕食の準備が整っていた。この日の夕食は、中村さんが用意してくださったきりたんぽ鍋である。暖冬とはいえ、冷えた夜に温かい鍋を囲めるのはありがたい。翌日の行程を確認しつつ、近況や山の話などを交えながら、ゆったりとした時間を過ごした。

2月22日
 当初は、編笠山のメジャーコースである観音平からのルートを検討していた。しかし冬季は観音平へ至る道路が通行止めとなるため、今回は富士見高原ゴルフ場を起点とするルートに変更した。
 当日は文句のつけようのない快晴であった。朝の駐車場はさすがに冷え込んでいたが、例年のこの時期を思えばむしろ温かいくらいである。冬山らしい厳しさを期待していた身としては少々拍子抜けする一方、親睦山行としては歩きやすく、好条件であった。
 出発後しばらくは、雪の少なさが目についた。今年は残雪があまり期待できないとは聞いていたが、実際に歩いてみても登山道の雪はまばらであった。それでも日陰にはところどころ雪が残っており、特にシャクナゲ公園を越えた先の斜面では、解けた雪が再び凍った箇所が続いていた。足元を雑に置くと滑りそうな状態で、ここは慎重に通過する必要があった。
 一方、山頂直下のガレ場には雪があまり残っておらず、岩を拾いながら登るようなアスレチック感を楽しむことができた。逆に、中途半端に雪が付いていれば、ミックス状態で難易度はもう少し上がっていたはずである。その意味では、雪が少なかったことがかえって歩きやすさにつながった面もあった。
 山頂付近にも雪はまばらで、振り返って見える赤岳も、例年の冬山らしい白さというよりは、ところどころ雪が禿げ散らかした姿であった。とはいえ、空気は澄み、眺望は申し分ない。出発地の名に違わず、富士山もよく見えた。さらに遠くには、日本の天井とも呼ぶべき山々が連なっており、冬の晴天に恵まれた山行の醍醐味を味わうことができた。
 下山時には、登りで凍っていた斜面も気温の上昇によって緩み始めていた。凍結斜面というより、溶けかかった雪と泥が混じる柔らかい斜面となっており、足元はまるでチョコフォンデュのようであった。滑らないよう気を付けながら下ったが、その感触には早くも春の訪れを感じた。結局、今回の山行では終始アイゼンを使用することはなかった。冬山山行としてはやや物足りなさもあるが、安全に歩き通せたという点ではよい山行であった。
下山後は、縄文の湯に立ち寄って汗を流した。私の意識からはすっかり抜け落ちていたが、世間は三連休であった。そのため周辺には遠方の県外ナンバーの車も多く、思いのほか混雑していた。温泉で体を温めた後、古谷君は所用のため途中の駅で見送り、残る三名で中村さんの別荘へ戻った。
 この日の夕食は、恒例となりつつあるもつ鍋であった。山を歩いた後の鍋はやはりうまい。各々の近況や現役生の話を肴に、ゆっくりと食卓を囲んだ。人数は多くなかったが、その分話しやすく、OBと現役の距離も近い会になったように思う。

2月23日
 最終日は道が混み始める前に中村さん宅を出発した。三連休中日から最終日にかけての移動であったため、早めの行動は正解であった。特に大きな渋滞に捕まることなく、各自帰途についた。

 今回の親睦山行は、結果として参加人数こそ少なくなってしまった。しかし、雪山に関心を持ち、実際に参加してくれる現役生がいたことは、OBとして素直にうれしいことである。山岳部の活動環境や学生の関心が変化していく中で、こうした機会を通じて山に向かう意識が受け継がれていくことには大きな意味がある。
 山行も天候に恵まれ、安全に行程を終えることができ、またOBと現役が同じ山を歩き、同じ食卓を囲む時間を持てたことは、今回の山行の何よりの成果であった。今後も無理のない形で、現役生との交流山行を継続していきたい。
 とはいえ、この分では今期の雪上訓練も残雪が期待できそうにない。雪山の技術の継承のためにも、今後の開催形態を含めて考え直す時期なのかもしれない。